新しい住宅やマンションであれば、電源やテレビのアンテナ線と同じようにlanケーブルも壁の中に設置されています。

これに対して古い住宅ではlanケーブルが設置されていないので、インターネットに接続をするためには部屋の壁や天井などの生活空間にケーブルを設置しなければなりません。壁や天井などの生活空間にlanケーブルを設置する場合には、取り回しを工夫する必要があります。廊下と部屋の間に通す場合には、フラットタイプのlanケーブルをドアの隙間などに通すことができます。

ケーブルの取り回しを考える場合には、扉の僅かな隙間を活用する必要があります。隙間を見つける簡単な方法は、夜に片側の部屋だけ照明を点灯させてもう片方の空間を暗くすることです。光が漏れる箇所を探せば、簡単に出入口などに生じた僅かな隙間を見つけることができます。家具や壁の角を折れ曲がるように取り回しをする場合には、柔らかいヨリ線タイプのケーブルを選ぶと良いでしょう。

生活空間で新たにケーブルを設置する場合には、線のタイプや部屋の隙間などを上手に活用することが大切です。どうしても室内の生活空間だけで取り回しができない場合には、屋外を通す方法もあります。エアコンのダクトなどを利用すれば、簡単に屋外に通すことができます。どうしても屋外に出てしまう場合には、ノイズの影響を受けないようにするための電磁シールドが施されたlanケーブルを活用することができます。