ソーラーケーブルはソーラーパネルのコードを延長したい時や、経年劣化して交換したい時などに使います。

365日屋根の上で太陽光や風雨にさらされるケーブルは劣化しやすく、特に沿岸近くに住んでいる場合は潮風による塩害のダメージも受けやすいので、定期的に交換しなければなりません。劣化して傷が付いたケーブルに雨水が染み込むと、ソーラーパネルに送電する電気がショートしたり、発火して火災の原因にもなるため注意が必要です。

ケーブルは鉛と塩化ビニルやポリエチレン絶縁を組み合わせた材質がながらく主流でしたが、非鉛耐熱ビニル被覆など新素材も増えています。年々機能性の高い物が開発されており、定期交換を少なくするために耐候性や耐熱性に優れた材質や、万が一の時に発火しないよう絶縁性や耐火性に優れた材質など様々な物が出回るようになりました。その中でもFEPフッ素樹脂は耐紫外線や絶縁性が高く、新しいソーラーパネル周辺機材として注目されている材質です。

近年は自然エネルギーを利用したメガソーラーシステムを各自治体が率先して設置しており、大量の電力を送電するためそれに耐えられるようケーブルも進化しています。見た目を良くするためにコードなどを地中に埋めても地下水が染み込まない耐水性の高い材質や、生物に噛られないように被覆に特殊なコーティングをした物などが需要を拡大中です。環境に配慮したエコ材料の耐燃性ポリエチレンも受注を伸ばしています。