結束バンドとはケーブル類をまとめるもので、その端に付いている穴の中にもう片方の先を入れて引っ張れば閉めることが出来、かつ緩むことがありません。
またニッパー等で余分な所は切り落とすことが出来、紐で縛るよりもすっきりとします。家庭でも使われますし産業界でも使われます。材質はナイロンやポリプロピレン、それにフッ素樹脂といったマイナス80度から170度を温度範囲に持つタイプもありますし、耐候性に優れているものや引張強度の高いものもあります。冒頭の通り結束バンドはケーブル類をまとめる時に使われますが、次のような緊急事態の時にも使われることがあります。例えば自転車で出掛けて降雪になった場合です。
車やバイクの場合は降雪が予想される時期にはチェーンを準備をしておき、実際降雪となれば積もる前に装着しますが、自転車用のものを準備している人はほとんどいないでしょう。またどこでも手に入るようなものではありません。その場合は乗らずに駅の駐輪場等に置いて帰宅するでしょう。しかし帰宅途中で大雪になれば置いて帰るわけにも行きません。そこで結束バンドを使う人もいるそうです。あくまでも緊急措置ということで後輪のタイヤに数多く巻きつけます。ただし、これを行う際は気をつけなければならないことがあります。
例えばブレーキシューと干渉してしまうことです。そのため後輪だけブレーキ位置を調節して干渉しないようにする必要がありますし、ハンドルにある後輪のブレーキレバーを引かないようにしなければなりません。ブレーキが前輪だけになるのでスピードを出してはいけません。自転車によっては後輪にブレーキシューを使わないタイプもあるので、その場合は結束バンドを付けるだけで大丈夫でしょう。しかしこういった方法は緊急の時だけで、しかも慎重さが必要であることを頭に入れておかねばなりません。少しでも危ないと感じたら自転車を押して歩きましょう。